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大うつ病性障害の補助療法にプロバイオティクスの効果

2023年7月30日  JAMA Psychiatry

大うつ病性障害の成人49例を対象に、補助療法としてのプロバイオティクス毎日投与の受容性、忍容性および治療効果を8週間のパイロット無作為化試験で検討。継続中の抗うつ薬に複数菌株のプロバイオティクス(1日80億コロニー形成単位)投与群とプラセボ投与群を比較した。 その結果、脱落率は8%(プロバイオティクス群1例、プラセボ群3例)、遵守率は97.2%で、重篤な有害反応はなかった。プロバイオティクス群はプラセボ群に比べて、17項目ハミルトンうつ病評価尺度(HAMD-17)スコア[4週時の標準化効果量0.70(95%CI 0.01-0.98)]およびうつ病症候学評価尺度(IDS)自己報告スコア[8週時の同0.64(0.03-0.87)]に基づく抑うつ症状の改善が大きく、ハミルトン不安評価尺度(HAMA)スコア[4週時の同0.67(0-0.95)、8週時の同0.79(0.06-1.05)]に基づく不安症状の改善が大きかったが、7項目全般性不安障害尺度(GAD-7)スコア[4週時の同0.57(-0.01-0.82)、8週時の同0.32(-0.19-0.65)]の改善は見られなかった。...