1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 手の骨間筋腱炎症、早期関節リウマチ患者の4割弱で確認

手の骨間筋腱炎症、早期関節リウマチ患者の4割弱で確認

2023年7月31日  専門誌ピックアップ

早期関節炎での受診患者1205例の造影MRI画像を用いたMRI研究で、関節炎診断時の手の骨間筋・腱炎症(interosseous tendon inflammation;ITI)有病状況を検討した。 その結果、早期関節リウマチ(RA)患者532例でのITI有病率は36%で、抗環状シトルリン化ペプチド抗体(ACPA)陰性群と陽性群で同等だった(37% vs. 34%、P=0.53)。ITI有病率はRS3PEで60%、結合組織病で44%と高く、診断未確定関節炎で14%、乾癬性関節炎で14%、炎症性変形性関節症で8%、反応性関節炎で7%、結晶性関節炎で7%、末梢性脊椎関節炎で4%と低かった。高頻度の手の関節炎および急性相反応物質高値の診断時でのITI有病率が高かった(いずれもP<0.001)。MRI画像でRA患者のITIは中手指節(MCP)の滑膜炎(オッズ比2.4、95%CI 1.7-3.4)、腱滑膜炎(同2.4、1.8-3.3)、骨炎(同2.2、1.6-3.1)の併発率が高く、年齢およびMRIでの滑膜炎/腱滑膜炎/骨炎の有無に関係なく、ITIはMCPの圧痛(同1.6、1.2-2.1)および...