難治性の転移性大腸がん、fruquintinibで全生存延長

日本を含む14カ国で、治療歴のある遠隔転移を有する大腸がん患者691例を対象に、血管内皮増殖因子受容体（VEGFR）1/2/3阻害薬fruquintinibの有効性および安全性を第III相無作為化二重盲検試験で検討（FRESCO-2試験）。最良支持療法＋fruquintinib群（461例）と最良支持療法＋プラセボ群（230例）で比較した。 その結果、全生存期間中央値はfruquintinib群7.4カ月（95％CI 6.7-8.2）、プラセボ群4.8カ月（4.0-5.8）だった（ハザード比0.66、95％CI 0.55-0.80、P＜0.0001）。グレード3以上の有害事象がfruquintinib群の63％およびプラセボ群の50％に発生した。fruquintinib群の特に頻度が高かったグレード3以上の有害事象は高血圧（14％）、無力症（8％）および手足症候群（6％）だった。各群1例に治療関連の死亡が発生した（fruquintinib群：腸穿孔、プラセボ群：心停止）。...