2型糖尿病合併のCKD、フィネレノンが心血管リスクを修正
2型糖尿病を合併する慢性腎臓病(CKD)患者を対象とした2つの臨床試験(FIGARO-DKDおよびFIDELIO-DKD)の統合解析(FIDELITY)と国民健康栄養調査のデータを組み合わせ、フィネレノンによる心血管リスクの修正が可能かを検討。患者1万3026例(平均年齢64.8歳、男性69.8%)を解析対象とした。 その結果、連続モデルとカテゴリーモデルの両方で、フィネレノンはスクリーニング時の推算糸球体濾過量(eGFR)または尿中アルブミン/クレアチニン比(UACR)に関係なく、複合心血管(心血管死、非致死性脳卒中、非致死性心筋梗塞、心不全による入院)リスクの減少との関連が確認された(ハザード比0.86、95%CI 0.78-0.95、P=0.002、相互作用のP=0.66)。治療適格者640万人(95%CI 540-740)によるシミュレーションでは、1年間のフィネレノン治療により約1万4000件の心臓病による入院を含む3万8359件の心血管イベントが予防され、そのうち66%(2万5357件)はeGFR60以上の患者だった。...
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