インフル患者、オセルタミビルで入院リスク低下せず

インフルエンザに感染した外来患者に対するオセルタミビルの効果を系統的レビューおよびメタ解析で検討。オセルタミビルとプラセボまたは非活性対照薬を比較した無作為化試験15件（患者計1万471例、平均年齢45.3歳、女性53.6％）を解析対象とした。intention-to-treat infected（ITTi）集団（6295例）のオセルタミビル処方率は54.7％だった。 その結果、オセルタミビルはITTi集団での入院リスク低下と関連せず（リスク比0.77、95％CI 0.47-1.27、リスク差－0.14％、－0.32-0.16）、平均年齢65歳以上の高齢患者群（リスク比0.99、95％CI 0.19-5.13）や入院リスクが高い患者群（同0.90、0.37-2.17）でも入院リスク低下と関連しなかった。安全性解析集団で、オセルタミビルは悪心（同1.43、1.13-1.82）および嘔吐（同1.83、1.28-2.63）の増加と関連したが、重篤な有害事象との関連はなかった（同0.71、0.46-1.08）。...