GVHD予防にシクロホスファミド使用レジメンが有効

同種造血幹細胞移植（HSCT）後の移植片対宿主病（GVHD）の予防法として、シクロホスファミド＋タクロリムス＋ミコフェノール酸モフェチルを投与する実験的予防法の有効性を第III相試験で検討。HSCTを受けた血液がん成人を、実験的予防法群と標準的予防法（タクロリムス＋メトトレキサート）群に1対1の比率で割り付けた。主要評価項目は1年時点の無GVHD無再発生存率とし、生存時間解析で評価した。 その結果、無GVHD無再発生存率は、実験的予防法群（214例）の方が標準的予防法群（217例）よりも有意に高かった（グレードIII-IVの急性GVHD、慢性GVHD、疾患の再発または進行、死亡のハザード比0.64、95％CI 0.49-0.83、P＝0.001）。1年時点で、調整後の無GVHD無再発生存率は実験的予防法群が52.7％、標準的予防法群が34.9％だった。総生存率、無病生存率、再発、移植関連死、生着は両群間に大きな差はなかった。...