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コロナ入院後1年転帰、インフル入院よりVTEリスク増加

2023年8月2日  JAMA Internal Medicine

カナダ・オンタリオ州で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で入院し生存退院した全成人2万6499例を対象に、退院後新たに発症した疾患(心血管疾患、神経疾患、精神疾患、関節リウマチなど、事前に規定した13疾患)の発症率を集団ベースコホート研究で評価した。対照群として、パンデミック前のインフルエンザ入院患者1万7516例、パンデミック前の敗血症入院患者28万2473例、現行の敗血症入院患者5万2878例と比較した。 その結果、全37万9366例(中央値75歳、女性54%)のうち、COVID-19入院は、静脈血栓塞栓性疾患の1年リスクがインフルエンザ入院よりも高かった(補正ハザード比1.77、95%CI 1.36-2.31)が、規定の虚血性/非虚血性の脳血管/心血管障害、神経障害、関節リウマチ、精神疾患の発症リスクについては、インフルエンザ群や敗血症群コホートと比較しても上昇は認められなかった。...