ビデオ喉頭鏡の気管挿管成功率は直視型喉頭鏡より高い

救急外来および集中治療室（ICU）17施設で、重症成人1417例を対象にビデオ喉頭鏡を用いた気管挿管の有効性を多施設共同無作為化比較試験で検討。患者を無作為化によりビデオ喉頭鏡群（705例）と直視型喉頭鏡群（712例）のいずれかに割り付けた。主要評価項目は初回試行での挿管成功とした。 その結果、事前に計画した中間解析時点で、試験は有効中止された。最終解析の対象とした1417例のうち、初回試行での挿管成功率はビデオ喉頭鏡群の85.1％、直視型喉頭鏡群の70.8％だった（絶対リスク差14.3％ポイント、95％CI 9.9-18.7、P＜0.001）。挿管中にビデオ喉頭鏡群の21.4％と直視型喉頭鏡群の20.9％に重度合併症が生じた（同0.5％ポイント、－3.9-4.9）。食道挿管、歯牙損傷、誤嚥などの安全性転帰は両群とも同程度だった。...