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MACE発生率、テストステロン補充療法がプラセボに非劣性

2023年8月3日  New England Journal of Medicine

45-80歳で心血管疾患の既往がある、またはリスクが高い性腺機能低下症(テストステロン濃度300ng/dL未満)男性患者5246例を対象に、テストステロン補充療法の心血管への安全性を多施設共同二重盲検無作為化プラセボ対照非劣性試験で検討。安全性の主要評価項目は、心血管死、非致死性心筋梗塞、非致死性脳卒中からなる複合心血管イベントのいずれかの初回発生とした。非劣性マージンは1.5とした。 その結果、主要評価項目の心血管イベント(MACE)発生率は、テストステロン群が7.0%、プラセボ群が7.3%だった(ハザード比0.96、95%CI 0.78-1.17、非劣性のP<0.001)。感度分析でも同様の結果が得られた。各イベント発生率も同程度だった。ただし、心房細動、急性腎障害、肺塞栓症の発生率は、テストステロン群の方が高かった。...