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重症型デング熱に罹患した旅行者の臨床的特徴と転帰

2023年8月5日  Annals of Internal Medicine

2009年の世界保健機関(WHO)分類による重症型デング熱に罹患した旅行者の臨床的特徴と転帰をGeoSentinelサーベイランスデータと診療録の遡及的レビューによって解析。2007年1月から2022年7月までに報告された、合併症を伴うデング熱に罹患した帰国旅行者を解析対象とした。 その結果、デング熱患者5958例のうち、95例(2%)が合併症を伴うデング熱だった。質問票に回答した86例のうち99%が注意すべき症状を有し、31%が重症型と分類された。年齢中央値は34歳(範囲:8-91歳)で、48例(56%)が女性だった。デング熱に罹患した場所は、カリブ海(31%)と東南アジア(24%)が多かった。高頻度に発現した臨床検査所見と症状は、血小板減少症(78%)、アミノトランスフェラーゼ増加(62%)、出血(52%)、血漿漏出(20%)だった。重症型では、眼科的症状(3例)、重症肝疾患(3例)、心筋炎(2例)、神経症状(2例)が報告された。...