大量補液血液濾過透析でハイフラックス血液透析より全死亡リスク低下

腎不全患者1360例を対象に、血液濾過透析（HDF）と血液透析（HD）の有益性を実用的国際共同無作為化試験で比較。ハイフラックス膜を用いた血液透析を3カ月以上受けている腎不全患者を、1回当たりのコンベクションボリューム（CV）を23L以上とする大量補液HDF群、または従来のHD継続群のどちらかに割り付けた。主要評価項目は全死因死亡とした。 その結果、HDF群のCVは、1回当たり平均25.3Lだった。全死亡はHDF群が118例（17.3％）、HD群が148例（21.9％）だった（ハザード比0.77、95％CI 0.65-0.93）。...