リツキシマブ投与後のB細胞再増殖を抑制する因子特定

リツキシマブ投与（計2017コース）を受けた自己免疫疾患患者839例を対象に、B細胞の再増殖を調節する共変量を後ろ向き観察研究で検討。共変量として患者特異的因子（性別、年齢、腎機能、基礎疾患）および一般的な薬剤による共免疫抑制を評価し、B細胞再増殖（CD19+細胞5/μL以上）までの期間を主要評価項目、B細胞再構成（CD19+細胞50/μL以上）までの期間を副次評価項目とした。 その結果、60歳超（再増殖のハザード比0.71、P＝0.008）、腎機能低下（同0.72、P＝0.001）、抗好中球細胞質抗体関連血管炎（同0.61、P＜0.001）、固形臓器移植（同0.4、P＜0.001）およびコルチコステロイド（同0.64、P＜0.001）またはアザチオプリン（同0.49、P＜0.001）による共免疫抑制が、B細胞の再増殖および再構成の抑制と関連した。コルチコステロイド（P＝0.043）およびアザチオプリン（P＝0.025）の効果は用量依存的だった。...