アルコール使用障害に関連する遺伝的構造をGWASで特定

米退役軍人のMillion Veteran Programの長期データを用いて、多量飲酒からアルコール使用障害（AUD）への移行の背景にある遺伝的構造を全ゲノム関連解析（GWAS）で検討。飲酒とAUDに関連する新しい遺伝子座、表現型変異が遺伝学的発見に及ぼす影響、飲酒が介在せずに直接AUDに影響を及ぼす遺伝子変異の特定を試みた。 その結果、遺伝的祖先に特異的な遺伝子座や新しい遺伝子座を含めて、AUDに関連する26座とAUDIT-C（Alcohol Use Disorders Identification Testの摂取量サブ尺度）スコアに関連する22座を特定した。禁酒者を除外した2次的なGWASで、さらにAUD関連の7座とAUDIT-Cスコア関連の8座を特定した。媒介分析によって、飲酒が介在せずにAUDに影響を及ぼす遺伝子変異のセットを特定した。...