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低用量アスピリンで高齢者の貧血発生率低下

2023年8月10日  Annals of Internal Medicine

高齢者の貧血発生率に対する低用量アスピリン(100mg/日)の効果をASPREE(ASPirin in Reducing Events in the Elderly)試験の事後分析でプラセボと比較。米国およびオーストラリアの70歳以上(黒人およびヒスパニック系は65歳以上)の地域在住者1万9114例を対象とし、ヘモグロビン値は毎年、フェリチン値はベースラインおよび無作為化の3年後に測定した。 その結果、1000人年当たりの貧血発生率は、アスピリン群51.2件、プラセボ群42.9件だった(ハザード比1.20、95%CI 1.12-1.29)。ベースラインおよび3年目にフェリチンを測定した7139例では、アスピリン群ではプラセボ群よりも3年目のフェリチン値が45μg/L未満の例が多く(13% vs. 9.8%)、フェリチン値の全体的な低下は11.5%(95%CI 9.3-13.7)大きかった。...