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高齢者へのビタミンD補充、MACE発生率に有意差なし

2023年8月10日  British Medical Journal

オーストラリアで、高齢者(60-84歳)2万1315例を対象に、ビタミンD補充が主要心血管イベント(MACE)の発生率を改善するかどうかを、無作為化二重盲検比較試験で検討(D-Health試験)。参加者に6万IU/月のビタミンD3(1万662例)またはプラセボ(1万653例)を最長5年間経口投与した。主要評価項目は、MACEの発生率とした。 その結果、解析対象2万1302例の介入期間中央値は5年だった。1336例にMACEが生じた(プラセボ群の6.6%、ビタミンD群の6.0%)。MACE発生率は、ビタミンD群の方がプラセボ群よりも低く(ハザード比0.91、95%CI 0.81-1.01)、特に試験開始時に心血管薬を服用していた参加者で低かった(同0.84、0.74-0.97、交互作用のP=0.12)が、交互作用に対するP値は有意ではなかった。...