III期NSCLCに術前術後のニボルマブと化学療法併用の有効性

切除可能な病期III期の非小細胞肺がん（NSCLC）86例を対象に、術前および術後のニボルマブ療法と術前化学療法の併用の有効性を非盲検第II相試験で検討（NADIM II試験）。患者を術前のプラチナ製剤を含む化学療法とニボルマブの併用療法（実験群、57例）または化学療法のみ（対照群、29例）に無作為化割り付けした。手術でR0切除を達成した実験群の患者には、ニボルマブによる術後補助療法を6カ月間実施した。主要評価項目は、病理学的完全奏効（pCR、切除された肺およびリンパ節に生きた腫瘍が存在しないこと）とした。 その結果、実験群の37％、対照群の7％がpCRを達成した（相対リスク5.34、95％CI 1.34-21.23、P＝0.02）。実験群の93％、対照群の69％に手術が実施された（同1.35、1.05-1.74）。24カ月時点の無増悪生存率のKaplan-Meier推定値は、実験群が67.2％、対照群が40.9％だった（病勢進行、疾患再発または死亡のハザード比0.47、95％CI 0.25-0.88）。...