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スタチン不耐の心血管一次予防にbempedoic acidが有効

2023年8月13日  Journal of the American Medical Association

心血管事象の既往のないスタチン不耐患者(平均年齢68歳、女性59%、糖尿病66%)を対象に、bempedoic acidの心血管転帰に対する一次予防効果を二重盲検無作為化試験で検討。無作為化により参加者をbempedoic acid群(180mg/日を経口投与、2100例)とプラセボ群(2106例)に割り付けた。主要有効性評価項目は、無作為化から心血管死亡、非致命的心筋梗塞(MI)、非致命的脳卒中、冠動脈血行再建術の複合のいずれかの項目の初回発生までの期間とした。 追跡期間中央値39.9カ月で、bempedoic acidはプラセボと比較して主要評価項目のリスクを有意に低下させた[111件(5.3%) vs. 161件(7.6%)、調整ハザード比0.70、95%CI 0.55-0.89、P=0.002]。bempedoic acidの副作用として、痛風(2.6% vs. 2.0%)と胆石症(2.5% vs. 1.1%)の発生率上昇、血清クレアチニン値、尿酸値、肝酵素値の上昇が見られた。...