1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 肺塞栓症のCDT、他の治療法に比べ死亡リスク低下

肺塞栓症のCDT、他の治療法に比べ死亡リスク低下

2023年8月15日  専門誌ピックアップ

中間リスクないし高リスクの肺塞栓症(PE)患者でのカテーテル血栓溶解療法(CDT)の有効性および安全性を系統的レビューおよびネットワークメタ解析で他の治療法と比較。PubMed、Embaseなどから抽出した無作為化比較試験および観察研究の計44件(患者計2万6例)を解析対象とした。 その結果、全身血栓溶解療法との比較で、CDTは死亡(オッズ比0.43、95%CI 0.32-0.57)、脳内出血(同0.44、0.29-0.64)、大出血(同0.61、0.53-0.70)、輸血(同0.46、0.28-0.77)のリスク低下と関連したが、小出血リスクに差は見られなかった(同1.11、0.66-1.87)。抗凝固療法との比較で、CDTは死亡リスク低下と関連し(同0.36、0.25-0.52)、脳内出血(同1.33、0.63-2.79)および大出血(同1.24、0.88-1.75)のリスク増加は見られなかった。...