段階的な協働ケアで長期透析患者の疲労と疼痛改善

長期間血液透析を受けている末期腎不全患者160例を対象に、疲労、疼痛およびうつ病を軽減する段階的な協働ケア介入と注意制御の有効性を並行群間単盲検無作為化試験で比較（TĀCcare試験）。介入群には認知行動療法および段階的な協働ケアアプローチを使用した薬物療法またはそのどちらかを、対照群には遠隔医療による健康教育を実施した。 intention-to-treat解析の結果、介入群は対照群に比べて、3カ月時の疲労［慢性疾患治療の機能評価-疲労（FACIT-F）スコア平均差2.81点（95％CI 0.86-4.75）、P＝0.01］および疼痛強度［簡易疼痛質問票（BPI）スコア平均差－0.96点（同 －1.70-－0.23）、P＝0.02］が統計的および臨床的に有意に軽減し、6カ月時も効果が持続していた［FACIT-Fスコア：平均差3.73点（同 0.87-6.60）、P＝0.03、BPIスコア：平均差－1.49点（同 －2.58-－0.40） 、P＝0.02）］。3カ月時のうつ病の改善は統計的に有意だが、わずかだった［ベックうつ病評価尺度-IIスコア平均差－1.73点（同 －3....