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アルコール使用障害者の不眠症が認知行動療法で改善

2023年8月17日  JAMA Psychiatry

アルコール使用障害治療中の67例を対象に、禁酒成功前の不眠症に対する認知行動療法(CBT-I)の実行可能性と有効性、アルコール使用に対する効果を検討。週1回のCBT-Iを5回行う群(CBT-I群)と睡眠衛生教育を1回行う群(対照群)に無作為に割り付け、治療終了時点と追跡6週時点で評価を行った。 追跡データを入手できたのは59例だった。評価の結果、CBT-I群では対照群に比べ、不眠重症度(Insomnia Severity Index)の低下が治療終了時点(群×時間の交互作用-3.70、95%CI -6.79 to -0.61)と追跡6週時点(同-3.34、-6.46 to -0.23)のいずれでも有意に大きく、睡眠効率も大幅に改善した(治療終了後:同8.31、1.35-15.26、追跡6週時:同18.03、10.46-25.60)。CBT-I群では追跡6週時点でのアルコール関連問題の減少も大きく(同-0.84、95%CI -1.66 to -0.02)、この効果は、治療終了時点での不眠重症度の変化量を介していた。禁酒および大量飲酒頻度に群間差はなかった。...