小児白内障、前部硝子体非切除IOL術後のVAO手術率高い

非外傷性小児白内障に対する初回眼内レンズ（IOL）挿入術を受けた小児491例（平均年齢5.6±3.3歳）の609眼を対象に、術後5年間の累積合併症発症率および追加手術の発生率を前向きコホート研究で検討した。 その結果、視軸混濁（VAO）に対する手術が高率に見られた（累積発生率32％、95％CI 27-36）。VAO手術発生率は、IOL術時の前部硝子体切除非施行群（同58％、50-65）の方が施行群（同12％、8-16）よりも高かった（ハザード比6.19、95％CI 3.70-10.34、P＜0.001）。前部硝子体切除について調整したところ、VAO手術の発生率と白内障手術時の年齢（2歳未満：ハザード比1.35、95％CI 0.63-2.87、2-4歳：同0.86、0.44-1.68、4-7歳：同1.06、0.72-1.56、P＝0.74）およびIOL固定部位（水晶体嚢 vs. 毛様体溝、同1.22、0.36-4.17、P＝0.75）に関連は認めなかった。緑内障および緑内障疑いの5年累積発生率は7％（95％CI 4-9）で、IOL固定部位および側性について調整後の同発生率に手術時年齢の影...