乳がんのIBTR、RR、CBC年間発生率、サブタイプで差あり

乳がん手術を受けた患者1万6462例を対象に、腫瘍サブタイプによる同側乳房内再発（IBTR）、領域再発（RR）、および対側乳がん（CBC）の年間発生率のパターンを後ろ向きコホート研究で検討した。 10年間の無IBTR生存率、無RR生存率、無CBC生存率は順に95.9％、96.1％、96.5％だった。単変量解析の結果、無IBTR生存率が最も不良なサブタイプはホルモン受容体（HR）－/ERBB2＋［HR＋/ERBB2－に対する調整後ハザード比2.95（95％CI 2.15-4.06）］、無RR生存率および無CBC生存率が最も不良なサブタイプはHR－/ERBB2－だった［RRに対する調整後ハザード比2.95（同2.37-3.67）、CBCに対する調整後ハザード比2.12（同1.64-2.75）］。Cox比例ハザード回帰分析でもサブタイプは再発イベントと有意に関連した。IBTRの年間発生率のパターンは、HR－/ERBB2＋とHR－/ERBB2－では二峰性、HR＋/ERBB2－では右肩上がりに増加しピークは見られなかった。RRのパターンは、HR＋/ERBB2－では一定、その他では術後1年で最も高...