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慢性リンパ性白血病にピルトブルチニブの有効性

2023年8月19日  New England Journal of Medicine

再発または難治性のB細胞癌患者を対象に高選択的非共有結合型(可逆的)BTK阻害薬ピルトブルチニブの安全性と有効性を第1/2相試験で検討した。慢性リンパ性白血病(CLL)または小リンパ球性リンパ腫(SLL)患者317例を組み入れ、そのうち247例には共有結合型ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害薬による治療歴(前治療数中央値3)があった。 その結果、ピルトブルチニブで全奏効が得られたのは73.3%(95%CI 67.3-78.7)、リンパ球増加を伴う部分奏効も含めると82.2%(同76.8-86.7)だった。無増悪生存期間中央値は19.6カ月(同16.9-22.1)だった。CLL/SLL全参加者に発現した主な有害事象は、感染(71.0%)、出血(42.6%)、好中球減少(32.5%)だった。BTK阻害薬の投与に伴ってよく見られる有害事象のうち、治療期間中央値16.5カ月時点で、高血圧(14.2%)、心房細動または心房粗動(3.8%)、大出血(2.2%)などの発現は比較的まれだった。...