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閉経期ホルモン療法、認知症発症リスク増加と関連

2023年8月20日  British Medical Journal

2000年に50-60歳で認知症既往やホルモン療法に禁忌のない女性を対象に、閉経期ホルモン療法と認知症発症リスクの関連をデンマークの全国コホート内症例対照研究で検討。2000-18年に認知症を発症した5589例と年齢でマッチさせた対照者5万5890例を解析対象とした。 その結果、エストロゲン-プロゲステロン療法施行者の方が未施行者に比べ全認知症発症率が高かった(調整後ハザード比1.24、95%CI 1.17-1.33)。治療期間が長いほどハザード比が高く、治療期間が1年以下群では1.21(95%CI 1.09-1.35)、12年超群では1.74(同1.45-2.10)だった。エストロゲン-プロゲステロン療法は継続レジメン(ハザード比1.31、95%CI 1.18-1.46)および周期的レジメン(同1.24、1.13-1.35)ともに認知症発症と正の関連を示した。55歳以下での治療施行群でも関連が認められ(同1.24、1.11-1.40)、遅発性認知症(同1.21、1.12-1.30)およびアルツハイマー病(同1.22、1.07-1.39)に限定した解析でも関連は維持された。...