非機能性副腎腺腫、全死亡リスク上昇に関連

2005-19年に非機能性副腎腺腫（NFAA）と診断され、死亡または2020年まで追跡された患者1万7726例と対照12万4366例を対象に、NFAAと死亡率の関連を後ろ向き登録ベース症例対照研究で検討。主要評価項目は、併存疾患および社会経済的因子で調整後の全死亡率とし、副次評価項目は心血管疾患およびがんによる死亡率とした。 追跡期間中央値6.2年で、全死亡率は症例群の方が対照群よりも高かった［ハザード比1.43（95％CI 1.38-1.48）、調整後ハザード比1.21（同1.16-1.26）］。NFAAと全死亡率との関連は、女性と男性で同様だった［調整後ハザード比1.22（95％CI 1.15-1.28） vs. 同1.19（1.11-1.26）、男女ともP＜0.001］。NFAAと死亡率上昇の関連は、65歳未満［調整後ハザード比1.44（95％CI 1.31-1.58）］の方が65歳以上［同1.15（1.10-1.20）、交互作用のP＜0.001］よりも大きかった。症例群は対照群に比べて、心血管疾患による死亡率［同1.21（1.13-1.29）］およびがんによる死亡率［同1.54...