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小児AVR、ロス手術の早期死亡率は3.7%

2023年8月24日  European Heart Journal

小児(平均18歳未満)の大動脈弁置換術(AVR)後の転帰を、コホート研究のメタ解析とマイクロシミュレーションモデルを用いた研究で検討。小児のロス手術、機械弁AVR(mAVR)、同種生体弁AVR(hAVR)、生体弁AVR後の転帰を報告している文献を解析対象とした。早期リスク(30日以内)、遅発事象発生率(30日超)および生存時間のデータを統合してモデルに入力した。 その結果、68件の研究と患者5259例を解析した(3万7435患者年、追跡期間中央値5.9年、範囲1-21年)。ロス手術、mAVR、hAVRの平均年齢はそれぞれ9.2±5.6歳、13.0±3.4歳、8.4±5.4歳、早期死亡率はそれぞれ3.7%、7.0%、10.6%、遅発死亡率はそれぞれ0.5%/年、1.0%/年、1.4%/年だった。マイクロシミュレーションに基づく術後20年間の平均期待余命は、ロス手術が18.9年(相対期待余命94.8%)、mAVRが17.0年(同86.3%)、20年間の大動脈弁再介入リスクは、ロス手術が42.0%、mAVRが17.8%だった。...