1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. HIVへの長時間作用型ART、ウイルス学的失敗は1.5%

HIVへの長時間作用型ART、ウイルス学的失敗は1.5%

2023年8月24日  Annals of Internal Medicine

米国の単一施設で、アドヒアランスに問題を抱えるHIV感染者を対象に、カボテグラビル(CAB)とリルピビリン(RPV)を用いる長時間作用型抗レトロウイルス療法(LA-ART)の有効性を観察コホート研究で検討。公的保険に加入していて、住居不安定、精神疾患および物質使用の割合が高い成人のHIV感染者を対象に、薬局記録と電子カルテデータからコホートの転帰を記述統計量に要約した。 その結果、HIV感染者133例にLA-ARTを開始し、そのうち76例は経口ART服用中にウイルス学的抑制が得られ、57例はウイルス血症だった(年齢中央値46歳、シスジェンダー男性88%、白人以外の人種62%、住居不安定またはホームレス42%、物質使用34%)。ウイルス学的抑制が得られた参加者では、100%が抑制を維持していた。ウイルス血症だった参加者では中央値33日の時点で、57例中54例にウイルス学的抑制が得られた。このコホートの現在のウイルス学的失敗の割合は1.5%で、登録試験全体の48週時点の割合と同程度となっている。...