AD/PD患者にChEI治療で幻覚および妄想の症状改善

アルツハイマー病（AD）またはパーキンソン病（PD）患者の神経精神症状に対する、コリンエステラーゼ阻害薬（ChEI：ドネペジル、リバスチグミン、またはガランタミン）の効果をプラセボ対照無作為化試験17件（AD対象 12件、PD対象5件、患者計6649例）のメタ解析で検討。変量効果モデルを使用した2段階法によるメタ解析で評価を行い、主要評価項目は幻覚および妄想の症状改善とした。 その結果、ChEI治療と症状改善の関連が、AD患者の妄想（－0.08、95％CI －0.14-－0.03、P＝0.006）および幻覚（－0.09、95％CI －0.14-－0.04、P＝0.003）で示された。PD患者でも、妄想（－0.14、同 －0.26-－0.01、P＝0.04）および幻覚（－0.08、同 －0.13-－0.03、P＝0.01）で関連が認められた。...