早産児の静脈栄養、14日以上で未熟児網膜症リスク増加

スウェーデンで2007-20年出生の早産児1万1139例（平均在胎週数28.5週、女児45.5％）を対象に、中心静脈栄養期間（PND）の未熟児網膜症（ROP）に関する予後予測的価値を後ろ向き研究で検討。在胎週数に関係なく全ROPスクリーニング施行者を対象とし、PNDを組み入れるよう修正した臨床決定支援ツールDIGIROP 2.0モデルの精度も評価した。ROP発症率は29％、治療施行率は5％で、PNDは14日未満が65％、14日以上が21％、不明が14％だった。 その結果、PNDはROP重症度と有意な相関を示した（Spearmanのr＝0.45、P＜0.001）。PNDの14日以上群の方が14日未満群に比べROPの治療への進行が早く（調整後平均差－0.9週、95％CI －1.5-－0.3、P＝0.004）、全ROP（調整後オッズ比1.84、1.62-2.10、P＜0.001）および治療を要する重度ROP（同2.20、1.73-2.80、P＜0.001）のオッズが高かった。検証サブセットでのROPリスク予測感度は、DIGIROP prescreenモデル100％（95％CI 93-100）...