膝OAでの関節内石灰化、高頻度の膝痛が2倍に

変形性膝関節症（膝OA）患者2093例（平均年齢61歳、女性57％、平均BMI 28.8）を対象に、CTで検出された関節内石灰化と膝痛との関連を長期的な多施設共同MOST試験で検討。ベースラインで膝X線写真と両膝のCT画像（Boston University Calcium Knee Score：BUCKSでスコア化）がある患者を組み入れた。石灰化と高頻度の膝痛（FKP）リスク、膝痛悪化、疼痛重症度の悪化との関連を評価した。 その結果、全膝の10.2％に関節内石灰化が認められた。軟骨に石灰化があると、FKPのオッズが2.0倍（95％CI 1.38-2.78）、間欠的または定常的な疼痛の頻度が1.86倍（同1.20-2.78）になった。半月板または関節包に石灰化が認められた場合も同様の結果だった。膝内のいずれの部位でも石灰化が大きいほど、疼痛に関連するあらゆる転帰のオッズが高まった（オッズ範囲2.14-2.21）。...