プラチナ製剤を含むレジメンの治療に不適格な進行または転移非小細胞肺がん(NSCLC)患者を対象に、1次治療のアテゾリズマブ単独療法の有効性と安全性を、単剤化学療法と比較して第III相非盲検無作為化比較試験で検討(IPSOS試験)。453例をアテゾリズマブ群(302例)または単剤化学療法群(151例)に2:1の比率で無作為化割付けした。主要評価項目は、ITT集団で評価した総生存期間(OS)とした。 その結果、OSはアテゾリズマブ群の方が化学療法群よりも長く(OS中央値10.3カ月vs. 9.2カ月、層別化ハザード比0.78、95%CI 0.63-0.97、P=0.028)、2年生存率はアテゾリズマブ群が24%、化学療法群が12%だった。アテゾリズマブ群は、化学療法群と比較して、患者報告による健康関連QOL機能尺度および症状の安定化と改善との関連性が高く、グレード3-4の治療関連有害事象(16% vs. 33%)および治療関連死(1% vs. 3%)が少なかった。...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。