1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 若年性特発性関節炎にバリシチニブが有効かつ安全

若年性特発性関節炎にバリシチニブが有効かつ安全

2023年9月1日  Lancet

若年性特発性関節炎患者を対象に、経口のJAK1/2選択的阻害薬バリシチニブの有効性および安全性を第III相国際二重盲検プラセボ対照無作為化治療中止試験で検討。従来の疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD)に奏効不十分または不耐性を示した2-18歳の患者を組み入れた。試験は、安全性・薬物動態評価期間、非盲検lead-in期間、二重盲検プラセボ対照治療中止試験期間の3期間を設けた。主要評価項目は、治療中止試験期間中の疾患再燃までの期間とした。 その結果、疾患再燃までの期間は、プラセボ群の方がバリシチニブ群より有意に短かった(ハザード比0.241、95%CI 0.128-0.453、P<0.0001)。治療中止試験期間の重篤な有害事象発現率は、バリシチニブ群が5%[100人・年当たりの発生率(IR)9.7、同2.7-24.9]、プラセボ群が4%(IR 10.2、同2.1-29.7)だった。治療下で発現した感染症発現率は、それぞれ38%(IR 102.1、同69.3-144.9)および19%(IR 59.0、同33.0-97.3)だった。重篤な有害事象としてバリシチニブ群1例(1%、IR 2.4、...