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乳児の遺伝疾患診断、全ゲノムvs標的遺伝子

2023年9月1日  Journal of the American Medical Association

米国で、遺伝疾患が疑われる1歳未満の入院中の乳児(発端者)400例とその親(可能な場合)を対象に、ゲノムシーケンシングと新生児標的遺伝子シーケンシング検査の性能を前向き比較多施設共同試験で検討(GEMINI試験)。対象児に2つの検査を同時に実施した。主要評価項目は、分子診断収率(1つ以上の病原性変異体または意義不明の変異体を有する割合)、結果返却までの期間、臨床的有用性(患者の治療の変更)とした。 その結果、対象児の51%で分子診断による変異体が同定された(同定された変異体297個、うち134個が新規)。分子診断収率は、ゲノムシーケンシングが49%(95%CI 44-54%)、標的遺伝子シーケンシング検査が27%(95%CI 23-32%)だった。結果返却までの期間の中央値は、ゲノムシーケンシングが6.1日、標的ゲノムシーケンシング検査が4.2日だった。臨床治療の変更は、参加者の19%に影響を及ぼした。...