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特発性MFCと補体因子遺伝子の関連を全ゲノム解析で発見

2023年9月2日  JAMA Ophthalmology

オランダの6つの大学の多施設共同研究で、特発性多巣性脈絡膜炎(MFC)に関連する遺伝子および経路を、症例対照全ゲノム関連解析(GWAS)と血漿試料のタンパク質解析を用いて検討。 その結果、コホート1(4437例、症例3.8%、対照96.2%、平均55歳、女性55%)のGWASによって、ゲノムワイド有意水準を満たすCFH遺伝子との関連が発見された(リードバリアント: rs7535263のAアレル、オッズ比0.52、95%CI 0.41-0.64、P=9.3×10-9)。rs7535263との関連は、コホート2(1344例、症例3.9%、対照96.1%、男性55%)で一致する方向の効果が示された(統合したメタ解析のオッズ比0.58、95%CI 0.38-0.77、P=3.0×10-8)。患者87例のプロテオーム解析で、CFH遺伝子のrs7535263のリスクアレルGが、因子H関連(FHR)タンパク質(FHR-2など、尤度比検定:調整後P=1.1×10-3)と、血小板の活性化および補体カスケードに関与するタンパク質の血漿中濃度上昇に強い関連を示した。...