進行固形腫瘍へのICI、放射線治療追加でPFSとOS改善せず

局所進行または遠隔転移を有する悪性黒色腫、腎細胞がん、尿路上皮がん、頭頸部扁平上皮がん、非小細胞肺がん患者計99例を対象に、免疫チェックポイント阻害薬（ICI）治療に放射線治療を追加した場合の効果を第II相非盲検無作為化試験で検討（CHEERS試験）。96例を解析対象とした。 その結果、中央値12.5カ月の追跡で、無増悪生存期間（PFS）中央値は対照群（抗PD-1/PD-1リガンド1 ICI単独）の2.8カ月に対して試験群（ICI＋最大3病変への体幹部定位放射線治療3×8Gy）は4.4カ月だった（ハザード比0.95、95％CI 0.58-1.53、P＝0.82）。対照群と試験群で全生存期間（OS）中央値の改善は見られず（11.0カ月 vs. 14.3カ月、同0.82、0.48-1.41、P＝0.47）、客観的奏効率に統計的有意差はなかった（22％ vs. 27％、P＝0.56）。全グレードおよびグレード3以上の急性治療関連毒性作用が、対照群の79％および18％、試験群の78％および18％に発生した。...