低再発スコア乳がん、術後RNIなしでも局所領域再発率低い

オンコロタイプDX 21-遺伝子乳がん再発スコアが25点以下で、転移が見られるリンパ節が1-3個のホルモン受容体陽性ERBB2陰性乳がん患者4871例（年齢中央値57歳）を対象に、局所リンパ節照射（RNI）施行状況と局所領域再発（LRR）リスクをSWOG S1007試験の2次解析で検討。試験で患者は、内分泌療法単独または化学療法後に内分泌療法を受けた。 その結果、3947例（81.0％）が放射線療法施行を報告した。標的に関する完全な情報が得られた3852例中2274例（59.0％）がRNIを受けた。中央値6.1年の追跡でLRRの5年累積発生率は、乳房温存手術＋RNIあり放射線療法群0.85％、乳房温存手術＋RNIなし放射線療法群0.55％、乳房切除術＋術後放射線療法群0.11％、乳房切除術単独群1.7％だった。化学療法なしの内分泌療法施行群でもLRR発生率は低かった。無浸潤疾患生存率（IDFS）にRNI施行による差は見られなかった［閉経前群：ハザード比：1.03（95％CI 0.74-1.43）、P＝0.87、閉経後群：同 0.85（0.68-1.07）、P＝0.16］。...