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小児ADHDの中枢刺激薬、後の物質使用リスクと関連せず

2023年9月8日  JAMA Psychiatry

米国6施設およびカナダ1施設で、7-9歳時に診断を受けたDSM-IV複合型注意欠如・多動症(ADHD)患者579例(ベースライン時の平均年齢8.5歳、男性80%)を対象に、中枢刺激薬使用と後の物質使用の関連を多施設試験で検討(MTA試験)。患者を16年間にわたり平均年齢25歳まで反復的に評価した。 一般化マルチレベル線形モデルでの解析の結果、物質使用の発達的傾向および年齢で調整後、中枢刺激薬の現使用(Bの範囲-0.62-0.34)や過去の使用(同-0.06-0.70)、それらの相互作用(同-0.49-0.86)が、物質使用と関連することを示すエビデンスは認められなかった。人口統計学的、臨床的、家族因子による動的交絡で調整した周辺構造モデルでも、長期の中枢刺激薬使用(同-0.003-0.04)や中断のない継続使用(同-0.25--0.03)が、成人期の物質使用と関連することを示すエビデンスは見られなかった。...