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solanezumab、前臨床期アルツハイマー病の進行予防効果は?

2023年9月8日  New England Journal of Medicine

65-85歳の前臨床期アルツハイマー病(AD)患者1169例(平均年齢72歳、女性約60%)を対象に、単量体アミロイドを標的とするsolanezumabの有効性と安全性を第III相試験で検討(A4試験)。無作為化により参加者をsolanezumab群(最大1600mg、4週に1回)とプラセボ群に割り付けた。主要評価項目は、240週の期間のPreclinical Alzheimer Cognitive Composite(PACC)スコア(4つのzスコアの合計として算出、スコアが高いほど認知機能が良好)の変化量とした。 参加者の75%に認知症の家族歴があった。240週時点のPACCスコアの平均変化量は、solanezumab群が-1.43、プラセボ群が-1.13だった(差-0.30、95%CI -0.82-0.22、P=0.26)。脳PETでのアミロイド濃度は、平均してsolanezumab群で11.6センチロイド、プラセボ群で19.3センチロイド上昇した。浮腫を伴うアミロイド関連画像異常(ARIA)は各群で1%未満だった。微小出血またはヘモジデリン沈着を伴うARIAは、solanezu...