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気管支拡張症増悪の小児に抗菌薬、症状消失に関する要因は

2023年9月10日  Chest

気管支拡張症小児/思春期児の非重症増悪に対する抗菌薬治療後の症状消失に伴う表現型の特徴を、多施設無作為化比較対照試験2報のデータを併合して検討した。気管支拡張症小児217例[男児52%、年齢中央値6.6歳、先住民(オーストラリア先住民、ニュージーランドマオリ族、太平洋諸島民)41%)]を対象とし、抗菌薬の14日間投与と症状消失に関連する因子を同定した。 14日目までに症状が消失したのは130例(反応者)、症状が持続したのは残り87例(無反応者)だった。先住民(補正オッズ比:3.59、95%CI 1.35-9.54)または新たな聴診異常所見がある小児(同3.85、1.56-9.52)は反応者のほうが多く、診断時に気管支拡張葉が複数あった小児(同0.66、0.46-0.95)や増悪治療開始時の咳嗽スコアが高かった小児(同0.55、0.34-0.90)は無反応者が多かった。...