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脳卒中2次予防にチカグレロル、有効性にBMIの影響

2023年9月12日  専門誌ピックアップ

CYP2C19機能喪失型アレル保有の軽度虚血性脳卒中または一過性脳虚血発作患者6412例(肥満876例、非肥満5536例)を対象に、2次予防としてのチカグレロルおよびクロピドグレルの有効性と安全性にBMIの影響があるかどうかをCHANCE-2試験の2次解析で検討。患者は、チカグレロル-アセチルサリチル酸(ASA)またはクロピドグレル-ASAに無作為化された。 その結果、有効性主要評価項目の90日以内の脳卒中発生率は、BMI 28以上(肥満群)ではチカグレロル-ASA群でクロピドグレル-ASA群より低かったが(5.4% vs. 11.3%、ハザード比0.51、95%CI 0.30-0.87)、BMI 28未満(非肥満群)ではこの差は見られず(6.0% vs. 7.0%、同0.84、0.69-1.04)、治療とBMI群に有意な交互作用が認められた(交互作用P=0.04)。安全性主要評価項目の90日以内の重度または中等度の出血発生率には、BMIによる差は見られなかった(非肥満群:0.3% vs. 0.4%、肥満群:0.0% vs. 0.2%、交互作用P=0.99)。...