1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 複雑な冠動脈分岐部病変、OCTガイド下PCIで転帰改善

複雑な冠動脈分岐部病変、OCTガイド下PCIで転帰改善

2023年9月16日  New England Journal of Medicine

臨床的に経皮的冠動脈形成術(PCI)の適応があり、冠動脈造影で複雑な分岐部病変が確認された患者1201例を対象に、光干渉断層法(OCT)ガイド下PCIにより臨床転帰が改善するかどうかを多施設共同無作為化非盲検試験で検討した(OCTOBER試験)。患者をOCTガイド下PCI群と血管造影ガイド下PCI群に割り付けた。主要評価項目は、主要有害心イベント(心臓が原因の死亡、標的病変の心筋梗塞、虚血による標的病変の血行再建)の複合とし、中央値2年の追跡期間で評価した。 OCTガイド下PCI群の18.5%と血管造影ガイド下PCI群の19.3%に左冠動脈主幹部を巻き込む分岐部病変があった。2年時点で、OCTガイド下PCI群の10.1%と血管造影ガイド下PCI群の14.1%に主要評価項目の事象が発生した(ハザード比0.70、95%CI 0.50-0.98、P=0.035)。OCTガイド下PCI群の6.8%と血管造影ガイド下PCI群の5.7%に手技関連合併症が発生した。...