治療歴あり転移乳がん、パクリタキセルよりVEXでTTF延長

1ラインの化学療法歴および、またはCDK4/6阻害薬を含む2ラインの内分泌療法歴のあるエストロゲン受容体（ER）陽性erb-b2受容体チロシンキナーゼ2（ERBB2）陰性の遠隔転移を有する乳がん患者133例を対象に、ビノレルビン＋シクロホスファミド＋カペシタビン（VEX）による経口メトロノミック療法とパクリタキセル静注の有効性を第II相無作為化試験で比較（METEORA-II試験）。主要評価項目は、治療失敗までの期間（TTF）とした。 その結果、VEX群はパクリタキセル群に比べて、TTFが有意に延長した（ハザード比0.61、95％CI 0.42-0.88、P＝0.008）。TTF中央値はVEX群8.3カ月（95％CI 5.6-11.1）、パクリタキセル群5.7カ月（同4.1-6.1）、12カ月TTFはそれぞれ34.3％、8.6％だった。無増悪生存期間（PFS）中央値はVEX群11.1カ月（同 8.3-13.8）、パクリタキセル群6.9カ月（同5.4-10.1）で（ハザード比0.67、95％CI 0.46-0.96、P＝0.03）、12カ月PFSはそれぞれ43.5％、21.9％だった。グ...