atogepant、慢性片頭痛予防に有効で忍容性も良好

日本など16カ国142施設で慢性片頭痛患者778例を対象に、カルシトニン遺伝子関連ペプチド受容体拮抗薬atogepantの慢性片頭痛予防効果、安全性および忍容性を第III相無作為化二重盲検プラセボ対照試験で検討（PROGRESS試験）。投与期間12週間の平均月間片頭痛日数（MMD）のベースラインからの変化量を主要評価項目とし、修正intent-to-treat集団（755例）を主解析の対象とした。 その結果、12週間の平均MMDのベースラインからの変化量はatogepant 30mg 1日2回投与群－7.5日、60mg 1日1回投与群－6.9日、プラセボ群－5.1日で、プラセボ群との最小二乗平均差は30mg 1日2回投与群－2.4日（95％CI －3.5-－1.3、調整後P＜0.0001）、60mg 1日1回投与群－1.8日（－2.9-－0.8、調整後P＝0.0009）だった。atogepant投与群で特に頻度の高かった有害事象は便秘（30mg 1日2回投与群で10.9％、60mg 1日1回投与群で10％、プラセボ群で3％）および悪心（同8％、10％、4％）だった。...