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ピタバスタチンでHIV感染者の心血管リスクが低下

2023年9月19日  New England Journal of Medicine

心血管疾患リスクが低から中程度で、抗レトロウイルス療法を受けているヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染者7769例(年齢中央値50歳、CD4数中央値621個/mm3)を対象に、ピタバスタチンの心血管疾患の予防効果を第III相プラセボ対照試験で検討。主要評価項目は、主要心血管イベント(心血管系死亡、心筋梗塞、不安定狭心症による入院、脳卒中、一過性脳虚血発作、末梢動脈虚血、血行再建、または原因不明の死亡の複合)の発現率とした。 その結果、HIV RNA値はデータのある5997例中5250例(87.5%)で定量下限を下回った。試験は追跡期間中央値の5.1年経過後に、有効性のために早期中止された。主要心血管イベントの発生率は、ピタバスタチン投与群が1000人年当たり4.81、プラセボ群が1000人年当たり7.32だった(ハザード比0.65、95%CI 0.48-0.90、P=0.002)。筋肉関連症状がピタバスタチン群の2.3%とプラセボ群の1.4%に、糖尿病がそれぞれ5.3%と4.0%に発現した。...