IA予測スコアによるリスク患者の層別化を検証

炎症性関節炎（IA）のリスクがある患者455例を対象に、さまざまなバイオマーカーを用いてIAを予測するスコアを開発し、その有効性を前向き単施設観察コホート研究で検討。抗シトルリン化タンパク（CCP）抗体陽性で、臨床的滑膜炎がなく、筋骨格症状がある新規患者を組み入れ、単一スコアと包括的スコアを用いてリスク層別化を行い、48週間以上またはIAが生じるまで追跡調査した。 その結果、32.5％（148/455例）がIAを発症した。1年以内に発症したのは15.4％（70/455例）だった。単一スコアでは低リスク患者249例が同定され、偽陰性率は5％だった（高リスク患者は206例、偽陽性率72％）。包括的スコアでは高リスク患者119例が同定され、偽陽性率は29％だった（低リスク患者は336例、偽陰性率19％）。高リスク患者の40％が1年以内に、71％が5年以内にIAを発症した。...