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高用量VX-548投与で術後の急性疼痛が軽減

2023年9月19日  New England Journal of Medicine

侵害受容シグナル伝達を担うNa V 1.8に対する高選択的阻害経口薬VX-548の急性疼痛抑制効果を2種類の第2相試験(腹壁形成術後の急性疼痛抑制効果を検討する試験、バニオン切除術後の急性疼痛抑制を検討する試験)で検討した。腹壁形成試験には303例、バニオン切除試験には274例を登録した。 その結果、主要転帰とした疼痛数値評価尺度スコア(0-10でスコアが高いほど疼痛が強い)による48時間時点での時間加重疼痛強度差(SPID48)における高用量VX-548群とプラセボ群との最小二乗平均差は、腹壁形成後が37.8(95%CI 9.2-66.4)、バニオン切除後が36.8(同4.6-69.0)だった。両試験とも、中/低用量VX-548投与ではプラセボ投与との差はなかった。VX-548の主な有害事象は頭痛と便秘だった。...