ナルコレプシータイプ1にOX2R作動薬、P2試験

ナルコレプシータイプ1患者73例を対象に、経口オレキシン2受容体（OX2R）選択的作動薬TAK-994の有効性および安全性を第II相無作為化プラセボ対照試験で検討（TAK-994-1501試験、TAK-994-1504試験）。主要評価項目は、覚醒維持検査（範囲0-40分で20分以上が正常）での8週時の平均睡眠潜時の最小二乗平均変化量とした。本試験は肝有害事象により早期中止となり、41例で主要評価項目データが得られた。 主要評価項目は、TAK-994の30mg群23.9分、90mg群27.4分、180mg群32.6分、プラセボ群－2.5分だった（プラセボ群との差それぞれ26.4分、29.9分、35.0分、いずれもP＜0.001）。8週時のエプワース眠気尺度（範囲0-24で10未満が正常）スコアの最小二乗平均変化量は30mg群－12.2、90mg群－13.5、180mg群－15.1、プラセボ群－2.1（同－10.1、－11.4、－13.0）、週当たりのカタプレキシー発生率は30mg群0.27、90mg群1.14、180mg群0.88、プラセボ群5.83だった（対プラセボ群の発生率比それぞれ...