大腸がん肝転移、肝移植後のOS予測因子を特定

2006-20年にオスロ大学病院で施行された大腸がん肝転移に対する肝移植の複数の臨床試験の参加者61例（年齢中央値57.8歳、男性57.4％）を対象に、肝移植後の長期生存の予測因子を前向き非無作為化対照コホート研究で検討。移植後の観察期間は16-165カ月だった。 その結果、全生存期間（OS、中央値60.3カ月）の負の予測因子は、最大腫瘍サイズ5.5cm超（OS中央値25.3カ月、95％CI 15.8-34.8、P＜0.001）、化学療法中の進行（同39.8カ月、28.8-50.7、P＝0.02）、血漿CEA値80μg/L超（同26.6カ月、22.7-30.6、P＜0.001）、PETでの肝臓の代謝腫瘍体積70cm 3 超（同26.6カ月、11.8-41.5、P＜0.001）、原発部位が上行結腸（同17.9カ月、0-37.5、P＜0.001）、腫瘍量スコア9点以上（同23.3カ月、19.2-27.4、P＝0.02）、肝病変9個以上（同42.5カ月、17.2-67.8、P＝0.02）だった。...