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高強度の身体活動はがん発症リスク低下と関連

2023年9月21日  JAMA Oncology

日常的な運動習慣がない英国バイオバンク参加者2万2398例(平均年齢62.0歳、女性54.8%、白人96.0%)を対象に、日常生活で単発的に発生する高強度の身体活動(VILPA)とがん発症リスクの関連を前向きコホート研究で検討(UK Biobank Accelerometry Study)。1回1分または2分以内のVILPA発生状況を手首に装着した加速度計で測定した。平均6.7年(14万9650人年)の追跡でがんイベントが2356件発生し、うち1084件は身体活動(PA)関連のがんだった。 その結果、1日当たりのVILPA発生時間はがんリスクとほぼ線形の関連を示し、全がんに比べPA関連がんの用量反応曲線の方が急勾配だった。VILPAなしに比べ、1回1分以内のVILPAの1日当たり発生時間中央値(4.5分)が関連する全がんハザード比は0.80(95%CI 0.69-0.92)、PA関連がんでは0.69(同0.55-0.86)、最大リスク低下値の50%達成に要する1日当たりVILPA時間の最小値はそれぞれ3.4分(ハザード比0.83、95%CI 0.73-0.93)、3.7分(同0.72、...