スタチン開始年齢とLDL-C反応性に関連あり

スタチン系薬（シンバスタチンまたはアトルバスタチン）を開始する患者8万2958例（75歳以上：13％）を対象に、年齢とスタチンによるLDLコレステロール（LDL-C）低下との関連をデンマークの全国コホート研究で検討。スタチンへの反応と低下率の差（PRD）を評価した。 その結果、低強度ないし中強度のスタチンによるLDL-C平均低下率は、75歳以上の患者の方が50歳未満の患者より大きかった（シンバスタチン20mg：39.0％ vs. 33.8％、アトルバスタチン20mg：44.2％ vs. 40.2％）。75歳の患者を50歳の患者と比べた場合の調整後PRDは2.62％ポイントだった。この関連性は、一次予防（2.54％ポイント）および二次予防（2.32％ポイント）で一貫していたが、高強度スタチン開始患者の方が小さかった（アトルバスタチン40mg：1.36％ポイント、アトルバスタチン80mg：－0.58％ポイント）。...